2020年 日本を含む世界の軍事的情勢はどう変化するのか

【軍事ワールド】

 2019年は大規模な戦争は幸いにも無かったものの、地域的な衝突が目立った1年となった。香港のデモや米中貿易戦争をはじめ北朝鮮のミサイル開発問題、さらにアフガニスタンやウクライナでの実弾飛び交う紛争など、危うい火種を抱えたまま2020年を迎えるが、日本を含む世界の軍事的な動向は2020年にどう変化するのか。(岡田敏彦)

空母、再び

 日本でのトピックは、海空防衛力の充実がいよいよ軌道にのることだ。海上自衛隊の護衛艦「いずも」と「かが」の事実上の空母化の実施について、2020年度予算案で31億円の改修費が計上された。

 海上自衛隊では「いずも」について「みょうこう」などのイージス艦も正式には「護衛艦」と区分しているが、諸外国の分類に照らせば現状では「いずも」はヘリコプター空母だ。その主任務は対潜水艦、つまり敵対勢力の潜水艦の探知や迎撃が任務で、広範囲の探索を可能とする対潜ヘリコプターを多数運用するための艦だった。今回の改修では、ヘリ(回転翼機と称される)に加え、固定翼機、いわゆる飛行機の発着艦を可能とする。

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