れいわ・山本太郎氏の主張 就職氷河期世代に「刺さる」のはなぜか

【政界徒然草】

 立憲民主党や国民民主党、共産党などが首相主催の「桜を見る会」の追及に血眼を上げる中、れいわ新選組の山本太郎代表はこれらの野党と一線を画し、全国行脚にいそしんでいる。山本氏の存在は侮れず、支持層が重なりがちな立民サイドが脅威に感じているのは間違いない。

 なぜか-。それは、れいわが野党の票田になり得るバブル崩壊後に就職難だった30代半ばから40代半ばの就職氷河期世代をターゲットにしているからだ。11月24日に45歳になった山本氏は、まさに同世代だ。

 氷河期世代とは、一般的に平成5~16年ごろに大学や高校を卒業した世代を指す。当時、多くの企業は不景気で採用を縮小したため、不安定な雇用状態が続いている人は多い。

 総務省の労働力調査によると、氷河期世代に該当する35~44歳の平成30年の人口規模は約1689万人。このうちフリーターなどは約52万人、それ以外の派遣社員や契約社員、パートの既婚女性ら非正規で働く人は約317万人に上る。

 山本氏は高校1年生で日本テレビのバラエティー番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の「ダンス甲子園」に出場し、「メロリンQ」という一発芸で一躍ブレーク。芸能界入り後はブルーリボン賞助演男優賞を受賞するなど順風満帆の人生を送ってきた。

 山本氏の街頭演説を聞くと、氷河期世代の代表を自負しているかのような発言が目立つ。

 彼が演説の際、好んで使うスライドに「年齢別 貯蓄ゼロ世帯の割合」の表がある。金融広報中央委員会(事務局・日本銀行)が行った平成29年の「家計の金融行動に関する世論調査」(単身世帯調査)を基に作成したもので、20歳代61・0%▽30歳代40・4%▽40歳代45・9%-などとなっている。

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