突然の方針転換…異常な“親北”文政権への対処法は「余計な関与をせず、与えず、助けず」

 文政権は、「侮日本・反米国・従北朝鮮」の姿勢が鮮明だ。特に、「親北朝鮮」の姿勢は異常で、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長から痛烈な批判を浴びせられるなど、いかなる侮辱を受けても親北朝鮮の姿勢を崩さない。まるで北朝鮮に忠誠を誓った家来のようだ。文政権は、明らかに南北統一国家(=北朝鮮の提案は『高麗民主連邦共和国』)を目指している。南北統一国家の実現は「米韓同盟の消滅」を意味し、「在韓米軍の撤退」につながる。

 文政権が続く限り、日米韓の安全保障協力は砂上の楼閣だと、私は思う。韓国側はGSOMIAはいつでも破棄できると認識している。その背景には「北朝鮮は脅威ではない」という本音がある。日米韓の安全保障協力は、「北朝鮮は日米韓の共通の脅威だ」という認識があって初めて成立する。しかし、文政権の仮想敵は日本なのだ。

 日本を仮想敵とする文政権に対しては、決然として日本側の正論を貫くべきだ。安易な妥協は絶対してはいけない。文政権への対処の基本は、「余計な関与をせず、与えず、助けず」にならざるを得ない。

 ■渡部悦和(わたなべ・よしかず) 元陸上自衛隊東部方面総監、元ハーバード大学アジアセンター・シニアフェロー。1955年、愛媛県生まれ。78年、東京大学卒業後、陸上自衛隊に入隊。その後、外務省安全保障課出向、ドイツ連邦軍指揮幕僚大学留学、第28普通科連隊長(函館)、防衛研究所副所長、陸上幕僚監部装備部長、第2師団長、陸上幕僚副長を経て2011年に東部方面総監。13年退職。著書・共著に『日本の有事-国はどうする、あなたはどうする?』 (ワニブックスPLUS新書)、『言ってはいけない!? 国家論』(扶桑社)など。

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