「韓国・文議長の謝罪がなければ」日韓会談は拒絶! 山東参院議長が決然姿勢 識者「日本は経済報復を撤回せよと逆に言ってくる可能性も」

 山東昭子参院議長が、日本国民の怒りを代弁し、毅然(きぜん)とした姿勢を示した。慰安婦問題に絡み、譲位前の天皇陛下(現上皇さま)に謝罪を要求する常軌を逸した非礼発言を行った韓国国会の文喜相(ムン・ヒサン)議長に対し、正式な謝罪と発言撤回がなければ「個別会談するつもりはない」という書簡を送っていたのだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の特使を務めたこともある文議長は11月初めに来日する。韓国側の相次ぐ「反日」暴挙によって、史上最悪まで冷え込んでいる日韓関係を改善する意思があるのか、文政権の出方を見極める焦点となりそうだ。

 文議長は11月4日に国会内で開かれるG20(20カ国・地域)国会議長会議に出席するため来日予定だが、今年2月、許しがたい発言を連発して、多くの日本国民を激怒させた。

 米ブルームバーグ通信のインタビューで、昭和天皇を「戦争犯罪者だ」と事実誤認も甚だしい暴言を吐き、譲位前の上皇さまを「戦争犯罪の主犯の息子だ」と発言。さらに、「慰安婦問題の解決には、天皇の謝罪が必要だ」と言い放ったのだ。

 日本側は厳重に抗議し、発言の即時撤回を要求したが、文議長は「私に謝罪しろとは何事か! 盗っ人たけだけしい」と逆ギレした。永久に「日本入国禁止」にしてもいいぐらいの人物といえる。

 山東氏は、国会議長会議のホストという大役を務める。文議長を招待しないわけにいかないが、「国権の最高機関」のトップとして、決然とした姿勢を見せていた。

 南官杓(ナム・グァンピョ)駐日韓国大使が9月下旬、参院議長就任への祝意を述べるために議長公邸に来た際、文議長への招待状を手渡した一方で、次のように厳命していた。

 「文議長の発言は甚だしく無礼だ。受け入れられない。自分の発言が招いた現状をどう打開するのか、聞かせてほしい」

 南大使は「本国に伝える」としたと答えるのが、やっとだった。

 山東氏はさらに、文議長が正式な謝罪と発言撤回がなければ「個別会談するつもりはない」という書簡も送っていたことになる。

 昭和天皇の写真をバーナーで焼き、灰を足で踏みつける映像作品の公開を認めた某県知事など、足元に及ばないほどの愛国者といえる。

 山東氏は1942年、東京都生まれ。女優やタレントを経て、74年に田中角栄首相(当時)に「これからの日本は『正論』を主張できる女性政治家が必要だ」と口説かれ、参院選に自民党公認で出馬し、125万票を獲得して初当選した。今年7月の参院選で当選8回を数え、参院議長に就任した。

 座右の銘は「永遠の同盟国も永遠の敵国も存在しない。あるのは永遠の国益だけである」で、かねて「政治には『信頼』と『感性』が大切だ」と発言していた。

 2013年に、沖縄・尖閣諸島を東京都として購入しようとした石原慎太郎都知事(当時)と地権者との仲介にも関わるなど、大胆かつ、骨太な政治家の一面ものぞかせた女傑といえる。

 日韓関係は、文議長の暴言のほか、いわゆる「元徴用工」の異常判決、韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への危険なレーダー照射事件、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の一方的な破棄決定など、韓国側が「反日」暴挙を連発し、完全に冷め切っている。

 果たして、文議長は正式謝罪をするのか。韓国事情に精通するジャーナリストの室谷克実氏は「文議長は、鳩山由紀夫元首相に一応の『謝罪』(=『心を痛めた方たちに申し訳ない』)をした程度だ。ありきたりの言葉で謝罪はするだろうが、口だけで終わりそうだ。文議長は以前、韓国メディアに『上皇さまから訪韓の仲介を頼まれた』という趣旨のウソの話もしており、撤回するほかないだろう。一方で、日本の対韓輸出管理強化を『日本は経済報復を撤回せよ』と逆に言ってくる可能性もある。たとえ議長同士で個別会談ができても、山東氏のいう『信頼』関係を築くのは無理ではないか。山東氏が『誘い水』を向けることはなかった」と語っている。

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