森ビル社長 一問一答 「人口減の地方自治体向けコンサルに力」

 森ビルの辻慎吾社長は、産経新聞のインタビューで、虎ノ門・麻布台地区(東京都港区)の再開発は緑化と健康を重視する考えを示した。また、首都圏ビジネスだけでなく、人口減少に見舞われている地方自治体向けのコンサルティング業務などに力を入れる方針を示した。主な一問一答は以下の通り。

 --虎ノ門・麻布台地区の再開発の狙いは

 「東京は世界の都市との競争が激しくなってくる。2008年から『世界の都市総合ランキング』を公表しているが、世界中からヒト・モノ・カネが集まる都市づくりをしないといけない。住宅やインターナショナルスクールをつくることで外国人が住めるようにする。柱はグリーン(緑)とウェルネス(健康)だ。これからの時代は環境問題といわれている。森ビルは緑化に力を入れてきたが、もっとはっきりと分かる形でつくろうということで、六本木ヒルズよりも麻布台の方が緑化面積は大きい。ウェルネスという豊かな健康も入れて、プロジェクトに取り組んでいる。麻布台は六本木ヒルズと虎ノ門ヒルズをつなぐ位置にあり、ビジネスと文化の中間のエリアにしていこうと考えている」

 --東京は今後、どういうところを伸ばすべきか

 「圧倒的に、都市の大きさなど持っているポテンシャル(潜在能力)は高い。しかし、世界の都市と戦っているという認識がないままだと、気付いたときには世界の中の地方都市になる。だからこの5~10年はとても大事だ。優位なポジションにいるときに勝負しないとだめになる。渋谷や丸の内、港区でいろいろな再開発が進み、リニア中央新幹線ができるのはとてもいいことだ」

 --東京以外の都市は

 「地方の都市も、地方の都市で自分たちで強い都市にしないといけない。東京への一極集中を止めれば(地方都市が)良くなるかというと良くならない。地方の都市も人を集めるようにすべきだ。森ビルは永平寺(福井県)に対し、町興しも含めて参拝客が増えるようコンサルティングしているが、各都市が何が強みで何を伸ばせばいいのかを考えるべきだ。山口市では、山口大学の学生を増やすことで人を増やせないか検討している」

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