韓国の重要度を引き下げ 安保協力で 令和元年版防衛白書

 河野太郎防衛相は27日午前の閣議で令和元年版防衛白書を報告し、了承された。同盟国・米国をのぞく各国・地域との安全保障協力を紹介する章では、重要度に応じた記載順を変え、昨年版で2番手だった韓国を4番手に引き下げた。

 白書は韓国に関し、安全保障の協力相手としてオーストラリア、インドなど、東南アジア諸国連合(ASEAN)の次に記載した。昨年12月の韓国海軍艦による自衛隊機へのレーダー照射事件や、今年8月の韓国政府による軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄決定などを列挙。「韓国側の否定的な対応が日韓の防衛協力・交流に影響を及ぼしている」と明記した。

 北朝鮮については、「前例のない頻度で」弾道ミサイルを発射し、能力を急速に向上させていると強調した。「弾道ミサイルに搭載するための核兵器の小型化・弾頭化を既に実現しているとみられる」とも分析し、「わが国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威」と批判した。

 また、中国の公船が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の日本領海に繰り返し侵入している現状には「力を背景とした一方的な現状変更の試み」と危機感を示した。北方領土は「わが国固有の領土」と明記した上で、ロシアが事実上占拠したまま軍備を強化しているとの懸念を紹介した。

 各国の記載順や軍事動向の分析は、政府が昨年末に5年ぶりに改定した「防衛計画の大綱」(防衛大綱)をおおむね踏襲した。

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