ふるさと納税返礼品にチキンラーメン復活請願書採択

 大阪府池田市のふるさと納税の返礼品として人気を集めながら、総務省の基準創設で除外された日清食品のチキンラーメンなど即席麺セットの復活を求める市民の請願書が、25日の市議会で全会一致で採択され、賛同する計約6千人分の署名も提出された。同社創業者の故安藤百福が開発したチキンラーメンは同市で誕生し、請願では「池田市民の『誇り』」と記述。渡邉千芳議長は、近く総務省に運用の改善を求めるとしている。

 チキンラーメン5個と同社の複数のカップ麺などをセットにした返礼品は、平成20年からスタート。当初は1万円以上、29年からは1万2千円以上の寄付が対象で、30年度は寄付件数の約64%を占めた。

 ところが、全国的に高額の返礼品などが問題になったことを受け、総務省が今年6月に指定基準を創設。返礼品について「当該地方団体の区域内において生産されたものであること」と規定した。市は、チキンラーメンの生産工場が市内にないため、即席麺セットを断念した。

 市は代わりに8月1日から、市観光案内所で販売している鶏の唐揚げ「池カラ」を新たに返礼品に加えた。チキンラーメンを衣だけに使っており、肉の味付けなどを市内で行うことで「区域内生産」をクリアしたとしているが、今月24日までに申し込みがあったのは4件だけという。

 こうした中、市内在住で元料理店経営の冨阪昭子さん(79)がセットの復活に向け、関係機関への働きかけを求める請願書を市議会に提出。併せて約20人と協力して賛同者を募る署名活動にも取り組み、5942人の署名も集めた。冨阪さんは「チキンラーメンがなぜダメか。工場が市外だけど、市内で生まれたことに間違いない」と話している。署名活動は今後も続けるという。(張英壽)

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