安倍首相記者会見詳報(上)内閣改造「困難な挑戦も必ず成し遂げる」

 そのキーワードは多様性だ。みんなが横並び、画一的な社会システムを根本から改めなければならない。「みんなちがって、みんないい」。ゆりかごから墓場まで-。いつでも誰でもその個性を生かせる社会、その目標に向かって教育、労働、社会保障、3つの改革に安倍内閣は挑戦していく。

 多様な学びを可能とする教育再生の担当は、かつて官房副長官として内閣の屋台骨を支えてもらった萩生田(はぎうだ)光一さんだ。(文部科学相として)フリースクールへの支援などこれまでの取り組みをさらに拡大し、教育の複線化という大きな課題に挑戦してもらいたい。

 働き方改革への挑戦は、2度目の厚生労働相となる加藤勝信さんだ。保育や介護との両立、意欲ある人たちの兼業・副業、障害や難病のある人の就労機会の拡大など多様な事情に応じて多様な働き方が可能となる社会を作り上げる。

 そして第3の挑戦。少子高齢化と同時に、ライフスタイルが多様となる中で、誰もが安心できる社会保障制度へ改革を進めていく。

 全世代型社会保障改革担当相は、これまで官房副長官だった西村康稔さんだ。新たに「全世代型社会保障検討会議」を設ける。人生100年時代を見据え、70歳までの就業機会の確保、年金受給年齢の選択肢の拡大、さらには医療、介護など社会保障全般にわたる改革を進める。西村氏を中心に加藤厚労相ら関係閣僚の総力を挙げて、子供たちからお年寄りまで全ての世代が安心できる令和の時代の新しい社会保障制度のあり方を大胆に構想していく。来週にも第1回の会議が開催できるよう西村氏にはさっそく準備に取り掛かってもらう。

 外相は茂木敏充さんにお願いした。大詰めを迎えている米国との貿易交渉も引き続き担当してもらう。TPP11(環太平洋戦略的経済連携協定)の困難な交渉を妥結に導いた毅然(きぜん)とした外交手腕は、海外からも高く評価されている。積極的な経済外交の展開など日本外交の奥行きをさらに広げてもらいたい。

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