安倍首相 戦没者追悼式の式辞で 原爆・沖縄戦に初めて言及

 安倍晋三首相は15日、全国戦没者追悼式の式辞で、初めて広島・長崎の原爆投下や沖縄の地上戦に言及した。令和に入って初めての追悼式ということもあり、先の大戦で犠牲となった軍人・軍属約230万人だけでなく、空襲や唯一の地上戦の沖縄戦で亡くなった一般国民約80万人にも改めて思いを致し、すべての戦没者の御霊の平安を祈った。

 首相は昨年の式辞で、戦場に散った犠牲者らに対し「御霊安かれ」と敬意と感謝を表明したが、今年はこのくだりで原爆や東京など各都市が受けた爆撃、沖縄戦の犠牲者に触れた。首相は平成19年と25年以降の追悼式で式辞を述べているが、原爆などに言及したのは初めて。

 追悼式に出席した閣僚経験者は「改めて犠牲となった全ての方々に思いを込めたかったのだろう。意義深かった」と語った。

 首相は式辞で「平和で希望に満ちあふれる新たな時代を創り上げるため、国際社会と力を合わせて全力で取り組む」とも誓った。ある閣僚は「広く国民に訴えかけるようなものだった」と語った。政府関係者は「改めて平和への思いを次の世代に引き継いでいきたい」と強調した。

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