「れいわ」人気にすり寄る立憲 消費税「廃止」の壁も

 山本太郎氏が代表を務める「れいわ新選組」が1日召集の臨時国会で本格的に始動した。「首相を目指す」と公言する山本氏は、早期の政権交代に向けて野党連携を推進する構えだ。先の参院選比例代表で約228万票を集め、にわかに“野党の顔”となった新党の人気にあやかろうと、自らの勢力拡大を優先させてきた立憲民主党もじわり共闘路線へとすり寄り始めている。(内藤慎二)

 「政権交代するために他の野党と手を組むことは当たり前だ」

 山本氏は1日、国会内での記者会見でこう述べ、立民、国民民主、共産など野党5党派との連携に前向きな姿勢をアピールした。この協調路線を立民は好意的に受け止めているようだ。

 枝野幸男代表は7月31日の記者会見で「野党5党派の枠組みに入っていただける余地があるのではないか」と述べ、近く山本氏と会談する意向を表明した。参院選で政権批判票がれいわに流れたとの見方があり、対立よりも人気に“便乗”する方が得策と考えているようだ。

 とはいえ、消費税の増税凍結を掲げる立民が、廃止を唱えるれいわとの共闘に踏み込むのは簡単ではない。山本氏は記者会見で「5%への引き下げで手を組めるならば政権交代に向けて精いっぱい汗をかきたい」とハードルを下げたが、立民内には減税に根強い異論があり、足並みをそろえられるかは不透明だ。

 山本氏は1日のテレビ朝日番組で、消費税廃止などの訴えがポピュリズム(大衆迎合主義)と評されていることに「人々を救うことをポピュリズムといわれるのならば、『私がポピュリストだ』と言ってやりたい」と語った。枝野氏が党の方針を曲げてすり寄れば、「責任政党がポピュリストに屈した」と批判されかねない。

 れいわとの距離感を図りかねる国民の幹部は「政策の整合性をいかに取るかは枝野氏が考えるしかない」と突き放し、こう述べた。

 「立民が野党をまとめていたら山本氏はれいわを作らなかった。“モンスター”を生んでしまったのは枝野氏なのだから」

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