参院選「ネット戦略」最新事情 自民・山田氏はLINEを活用 立民はツイッター、国民はYouTubeで存在感

 インターネットを利用した選挙運動(ネット選挙)が進化している。今回の参院選(21日投開票)で候補者や政党は、ホームページ(HP)やSNSだけでなく、ネット広告を活用したツールなど、斬新な方法で無党派層などにアピールしているという。2013年の公職選挙法改正で解禁されたネット選挙の最新事情を取材した。

 「アキバは、まだ寝ている時間帯ですが、ネットでは朝から盛り上がっている。ネットにおける表現の自由も随分と広がってきた」

 自民党から比例代表で出馬した山田太郎元参院議員はこう語った。16年参院選は新党改革から出馬し、独自のネット戦略で29万票を集めたが落選した。『ネットには神様がいる-「ネットは票にならない」が覆った日』(日経BP)の著書もある。今回は、ネット選挙を数段階バージョンアップさせたという。

 例えば、無料通話アプリLINE(ライン)で山田氏に友達登録すると、会話形式で「4コマ漫画」の閲覧や、選挙に関するクイズに答えることができる。ツイッターでは、山田氏のイラストが入った「為書き」をコメント入りで作成でき、全国各地に拡散可能だ。選挙期間中の“特別ゲーム”のような仕掛けもあるという。

 山田氏は「(ネット選挙解禁から6年たち)もはや、オーソドックスでは戦えない。政治に関心がある人だけでなく、関心のない人にも興味を持ってもらえるようなツールを用意している。ネット選挙を突き詰めたい」と意気込んだ。

 ある調査では、国会議員の約99%が自身のHP(ホームページ)を開設し、約90%がSNSで発信しているという。平凡な手法では埋没必至だ。

 ネット選挙に精通する「選挙ドットコム」の高畑卓代表は「ネット選挙は、(有権者のニーズや行動などを調査・分析した)マーケティングをもとに選挙ごとに進化している。17年衆院選では、著名な閣僚経験者が『ネット戦略で失敗して落選した』といわれている。当落選上の候補者こそ、非常に重要なツールといえる」と解説する。

 ネット戦略で目立つ政党はどこか。

 高畑氏は「無党派層を取り込むため、立憲民主党は党公式ツイッターを、タイミングを考えて更新している。国民民主党の玉木雄一郎代表は、YouTubeの公式チャンネルで国会の問題を分かりやすく解説している。ネット上でのマーケティング戦略を生かしたものだ。『タレント候補の擁立なんて古い』という日も、すぐそこかもしれません」と語った。(報道部・松村友二)

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