参院選 政権の命運左右も 12年前の悔い残す首相

 参院選は政権選択選挙ではないとはいえ、その結果は時の政権の命運を左右することもあった。安倍晋三首相(自民党総裁)にとっても改選議席の半数近くを減らした12年前の参院選大敗が2カ月後の第1次政権退陣、そして2年後の旧民主党政権誕生につながり、首相は今でも「悔やんでも悔やみきれない」と語る。そんな平成以降の参院選の歴史を振り返った。(肩書、政党名は当時)

 平成最初の国政選挙となった元年参院選は、直前の消費税導入やリクルート事件への反発で自民党が36議席と完敗した。自民党は参院で過半数を割り、衆院との「ねじれ国会」が生じた。宇野宗佑首相は在任69日で退陣した。

 4年参院選の自民党は堅調だったが、ねじれは解消せず、自社さ連立政権で臨んだ7年参院選を経ても単独過半数は実現しなかった。10年参院選は橋本龍太郎首相の恒久減税をめぐる発言のぶれなどがあって44議席と敗北し、橋本氏は責任をとって辞任した。

 13年参院選は就任間もなかった小泉純一郎首相の個人的な人気の高さもあって自民党は64議席と復調したが、16年参院選は49議席にとどまり、民主党(50議席)に敗れた。

 安倍内閣の閣僚の失言や「消えた年金」問題などが相次いだ19年参院選で自民党は37議席と惨敗。60議席で大勝した民主党が非改選を合わせても参院第一党に躍進し、21年の政権交代の大きなきっかけとなった。

 しかし、菅直人首相で臨んだ22年参院選で民主党は44議席にとどまり、野党・自民党(51議席)に敗北。再び衆参でねじれが生じた。菅氏は続投したが、23年の東日本大震災の対応の不手際などもあって約1年後に退陣した。

 安倍首相が再登板して最初の国政選挙となった25年参院選で自民党は65議席で大勝し、衆参のねじれを解消した。安倍首相が29年4月に予定していた消費税率10%への引き上げを2年半延期すると表明して臨んだ28年参院選でも自民党は56議席を獲得し、現在も続く長期政権に弾みをつけた。

 安倍首相は野党時代に党総裁として臨んだ24年衆院選から29年衆院選まで、自民党トップとして国政選挙で5連勝(衆院3回、参院2回)を果たしている。

 令和初の国政選挙となる今回の参院選でも「勝利」して6連勝となれば、第1次政権も含めた通算在職日数が8月24日に佐藤栄作を抜いて戦後単独1位に、11月20日には桂太郎を抜いて戦前も含め歴代単独1位になることが確実となる。

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