参院選 野党は今回も1人区一本化、前回11勝超えるか

 参院選の1人区全てで候補者を一本化した野党にとっては、同じく共闘して臨んだ3年前の「11勝」を超えられるかが焦点となる。ただ、当時の旧民進党は立憲民主党と国民民主党に分裂し、支援団体の連合も一枚岩ではなく、取り巻く環境は様変わりしている。

 立憲民主の枝野幸男代表は4日、東京・JR新宿駅東南口でマイクを握った。約14分に及んだ第一声の中身は年金問題や経済格差などが中心で、野党第一党のリーダーが安全保障や外交のあるべき姿に触れることはなかった。

 参院選の焦点の一つは、憲法、皇室、安全保障といった重要項目をめぐる見解が大きく異なるにもかかわらず統一候補を擁立した野党が、1人区で11勝を上回る結果を出せるか否かだ。

 国民民主幹部は「『11』には届かないかもしれない。東北は前回5勝1敗だったが、今回はうまくいって岩手、山形、福島を制しての3勝3敗だろう」と語る。

 悲観的な分析の背景には、3年前との環境の変化がありそうだ。今や旧民進は姿を消し、連合傘下の産業別労組(産別)は立憲民主と国民民主に分かれて選挙戦に臨む。組織力の低下は避けられない。

 加えて、立憲民主の人気にも陰りが見られる。各報道機関の世論調査では、政党支持率が10%前後で推移しており、結党直後の平成29年衆院選の最終日に約8千人(主催者発表)の聴衆を集めたときの勢いもない。

 「1年9カ月前の衆院選最後の遊説もここでマイクを持たせていただいた。あの時も雨だった」

 “聖地”に立った枝野氏は第一声でこう語ったが、平日の午前という条件を加味したとしても、足を止める聴衆は少なかった。(内藤慎二)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ