参院選 大阪、攻めの維新と守りの自民 与野党乱立の混戦

 改選数4に12人が立候補した大阪選挙区。4月の統一地方選以降、大阪の一連の選挙で躍進し、勢いに乗る日本維新の会は、現職と新人の2人を立て、攻勢に出た。自民も当初は2人を擁立予定だったが、公認していた元大阪市議が大阪市長選に出馬して敗れると、現職に一本化。守りの選挙で確実な議席確保を目指す。1人区では統一候補を立て共闘する野党も、大阪では各党の候補者が舌戦の火花を散らした。

 「今度の選挙は大変厳しい。2人分、頑張らないといけない。力を貸してほしい」

 自民現職の太田房江氏(68)は4日、大阪市の天神橋筋商店街前で声を張り上げ、平成12年から2期8年にわたり府知事を務めた知名度と、政権与党の強みを前面に打ち出した。

 自民府連にはかつてない危機感が広がる。4月の府知事・大阪市長のダブル選以来、維新に苦杯をなめさせられ、5月に府連会長に就任した渡嘉敷奈緒美衆院議員は維新との融和路線を提唱、これに反発する地元議員団が辞任を要求するなど混乱していた。

 こうした状況下で、府連は参院選での2人擁立を断念、実績のある太田氏に絞った。渡嘉敷氏も選挙直前に地元議員側との和解にこぎ着け、この日は「危機的状況に陥ったとき、組織は底力を発揮する。一致団結することができた」と“新生自民”をPRした。

 対する維新からは、現職の東徹氏(52)と新人の梅村みずほ氏(40)が立候補。南海難波駅前(大阪市中央区)でそろって第一声を上げ、代表の松井一郎・大阪市長も駆けつけた。

 府知事と大阪市長のポストを独占する維新は「10年前と比べれば、よっぽどましな大阪を作ってきた」(松井氏)と府市連携の成果を強調。東氏も「大阪がさらに成長していくために都構想を実現し、副首都にしていく」と看板政策をアピールした。梅村氏は2児の母として子育て支援策を中心に演説、主婦層への浸透を図った。

 公明は現職の杉久武氏(43)に絞り、確実な票固めを狙う。この日は大阪市役所前に大勢の支援者を集め、「東京が主役の時代から、大阪が主役の時代に変える。新時代の改革をする」と決意を語った。

 全国32の改選1人区では候補者を一本化した野党も大阪では立憲民主と国民民主がそれぞれ新人を擁立。弁護士出身の立民の亀石倫子氏(45)は、大阪地裁前で「かけがえのない暮らしや自由を守る」と第一声。国民民主のにしゃんた氏(50)も、JR大阪駅前で「働くことを軸とした安心社会の実現、差別のない社会をつくる」と訴えた。

 一方、議席死守を目指す共産現職の辰巳孝太郎氏(42)はJR天王寺駅前で「安倍政権を倒して、希望ある日本をつくる」と力を込めた。

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