参院選第一声詳報 立憲民主党・枝野幸男代表「生活を防衛する夏の戦いに」

 参院選が公示された4日、立憲民主党の枝野幸男代表は東京・新宿駅東南口で第一声を行い、「暮らしを守る。生活を防衛するための夏の戦いにしていこう」と訴えた。詳報は以下の通り。

 雨模様にも関わらず、お集まりいただいたり、足を止めていただいた皆さん、本当にありがとうございます。立憲民主党代表の枝野幸男でございます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 いよいよ、参院選がスタートした。安倍(晋三)政権が発足して6年半、確かに株価は上がった。日本の企業収益は過去最高、最も大きなもうけを出し続けている。昨日も日本記者クラブやテレビ局で、いわゆる党首討論を行い、こんなに良いんだという数字を安倍さんは、いつもいつも繰り返し言う。本当にこの6年であなたの暮らしは良くなったのか。日本の社会は良くなったのか。

 安倍政権の下で、確かに雇用は増えているかもしれないが、非正規雇用が300万人も増えて、全体の働く人の4割に達しようとしている。2人以上の所帯の中で、貯蓄がゼロという皆さんが3割を超えている。年収200万円以下の2人以上所帯、100万人増えて、1100万人を超えている。どうやって、老後のために、こうした皆さんは2000万円をためたらいいのか、ためられるのか。どうして、こんな状況の中で、消費税をさらに上げることができるのでしょうか。

 日本全体で見たら、いい数字はあるかもしれないが、皆さん、一人ひとりの暮らしは、暮らしの安心はどんどん壊されてきた。そんな6年半だったのではないでしょうか。皆さん、これ以上暮らしを壊されてはいけない。暮らしの安心を取り戻さないとならない。暮らしを守る。生活を防衛するための夏の戦いにしていこうではありませんか。

 日本は大きな、大きな転換期を迎えている。いや、むしろ、転換期を越えている。増え続けてきた人口は急激に減りはじめ、減り続ける。人類が経験したことがないような超高齢社会だ。「1億総中流」といわれていた、そんな社会が、先ほど申した通り、格差と分断がどんどん激しくなっている。それだけ一人ひとりの暮らしは多様化し、多様な価値観を大事にしないといけない、そんな社会になっている。

 にもかかわらず、日本の政治は、平成どころか、まだまだ、昭和の時代のど真ん中にいるような、そんな政治が続いてしまっているのではないでしょうか。新しい時代を迎えたのならば、いまこそ、社会の変化に合わせた、政治の大きな、大きな変化を私たちの手で作っていこうではありませんか。

 政治が変われば、この国は、この国に住む、一人ひとりの暮らしはもっと、もっと良くなる。平成30年間、経済は低迷した。格差は拡大した。でも、日本はこの間も世界の国から稼いできていて、日本全体としては、ますます豊かになってきた。ところが、その豊かさが、かつてのようにもうけた企業から、国民への暮らしへと渡っていかない。企業の中に、内部留保されていて、皆さんのところに行っていない。だから、格差は拡大する。だから、分断が大きくなる、だから、不安が大きくなる。そして、不安が大きいから、貧困が増えているから、日本の経済にとって、一番大事な6割を占めている消費が冷え込み続けていて、結局は社会の活力がどんどん失われているのではないでしょうか。

 しっかりと一人ひとりの暮らしを、家計を豊かにしていく、そういう社会にしていけば、そういう経済にしていけばもっと、もっと、皆さん、私たちは、一人ひとりが真の豊かさを実感できる社会を作り、消費が増えて、経済がもっと元気になる。そんな社会を作っていくことができるんですよ、皆さん。それができるのは、政治だけです。

 企業の経営者の皆さん。もうかったお金、できるだけ抱えておきたい。当たり前だ。安く人が雇えるなら、できるだけ人件費を抑えたいのは当たり前だ。だから政治は必要なんです。しっかりと働いたら、まっとうに給料を払い、サービス残業なんというとんでもない日本語がこの国にはある。残業したら、残業代はちゃんと払わなければ違法なんです。犯罪なんです。ちゃんと政治が取り締まれば、もっともっと皆さんのところにいく所得はある。

 労働法制という法分野があって、その分野で、しっかりと働いたら、きちんと給料を払う。長時間労働をさせるな。人を雇うときには原則として、本人が希望すれば正社員だ。こういうルールをしっかりと取り戻していく中で、一人ひとりの皆さんに豊かさが行き渡っていく社会を私たちは作っていく。

 一貫して訴えていることをここでも言わせてください。特に少子高齢社会の中でますます必要性が高まっているのに、低賃金だから人手不足というこんな矛盾を生じている介護職員の皆さん、保育士さん、こういう人たちの給料は政治が決めれば上げられる。

 少しでも現場で働く皆さんが、さらに意欲を持って、安心して働き、そのことによって、老後や子育ての安心が高まっていく、こういうお互いさまに支え合って、社会全体の活力を引き出していこうではありませんか。こんな社会が作れれば、私たちはもっと豊かさを実感できる。

 そしてもう一つ。私たちは多様な生き方を、多様な暮らし方をもっともっと互いに認めあう社会を作っていこうではありませんか。画一的な「金太郎あめ」のような社会で、そのことを前提にした政治で通用しないということは、今日、今、お話しいただいたこの参院選に挑む仲間たちの話で、皆さんにもご理解いただけたんじゃないでしょうか。

 1年と9カ月ほど前、衆院選の最後の全国遊説でも、この新宿駅前でマイクを持たせていただきました。あのときも雨でした。あのとき、私は「立憲民主党はあなたです!」と呼びかけさせていただきました。「政治が機能しないせいで、いろいろな困難にぶつかっていらっしゃる、お一人、お一人の有権者の皆さん、そのあなたこそが立憲民主党です」と呼びかけさせていただいた。

 その声に応えて、勇気を持って立ち上がってくれたのが、今前にいるこの参院選に挑む仲間たちだ。みんな当事者であり、現場を経験し、そのお一人お一人の多様な暮らしの声が届いていないという怒りを持って現場の声を、当事者の声を伝えていかねばならないという使命感を持って立ち上がってくれた仲間だ。皆さん、(この前にいる)2人が当選できるように、よーく考えて、1票を有効に使ってください。

 そして比例代表の仲間。個人名で書いてください。「立憲民主党」と書いていただいても有効です。でも、それぞれの現場の当事者の声を届けたい、届けなければいけない。そんな思いで立ち上がってくれたこの仲間たちの一人ひとりの思いに、皆さんの思いを託していただきたい、そう思っています。

 こうしたメンバーが、そして全国では今回、参院選の立憲民主党の候補者、選挙区の半分が女性です。比例代表の45%が女性です。そして、こういう多様な当事者、現場を知る仲間が立ち上がってくれています。こうした仲間を当選させれば、国会の景色は変わります! 皆さんの力で、国会の景色を変えようじゃありませんか!

 みんながそれぞれ当事者の声、現場の声を上げれば、日本の政治は間違いなく変わります。社会が変わります! 是非、皆さんの力を貸してください

 「令和デモクラシー」。今回の選挙のビラなどに大きく書かせていただいています。私たちが、皆さんが、この選挙で、みんな1人、1票を持っている。投票に行ける。当たり前のことではないんです。明治に自由民権運動があって、当時の皆さんが頑張ってくれたから、議会ができたんです。大正デモクラシーというのがあって、当時の皆さんが頑張ってくれたから普通選挙というのが実現された。今、日本の民主主義はバージョンアップが求められているんじゃないでしょうか。

 上の方で情報を出さずに、隠蔽、改竄(かいざん)をして、ごまかして、国民の暮らしの足下に目を向けない政治。この民主主義をバージョンアップさせるためには、まさに大正デモクラシーに匹敵するような、いやそれを超えるような民主主義のバージョンアップを、皆さんと一緒に進めていきたい。そう思っています。

 梅雨時です。どこに行っても雨かなと心配をしておりますが、全国を回って訴えていきます。ぜひ皆さん、ちょっとずつで結構です。皆さんの知り合いの仲間に声をかけてください。まずは「投票に行こうよ」。そこからでもいいんです。

 民主主義は、民主主義の主役はあなたです。あなたが動けば政治は変わる。あなたが動けば暮らしは変わる。動かないで待っていたら変わることはありません。待っていても、どんどんどんどん、この間進んだ格差と分断が広がっていくだけです。

 ぜひ、あなたの力で、あなたの力で、この国の民主主義をバージョンアップさせて、一人ひとりが真の豊かさを実行できる、そんな社会をつくっていこうではありませんか。私たちも頑張ります。

 でも、この国は、この社会にはあなたの力が必要です! あなたの力が必要です! あなたの力が必要です! ともに新しい時代の扉を、私たちとともに開いていきましょう。ありがとうございます!

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