領土・主権展示館の移転先決定 迷走の末、虎ノ門へ

 日本固有の領土である尖閣諸島(沖縄県石垣市)や竹島(島根県隠岐の島町)などに関する資料を集めた政府の「領土・主権展示館」(東京・日比谷公園)が年明けに虎ノ門地区に移転する見通しになったことが27日、わかった。5月の大型連休明けに発表する。入居先の耐震工事に伴う退去期限が来年3月に迫る中、当初計画が暗礁に乗り上げ、政府施設の一時休止が懸念されていた。

 移転先は虎ノ門地区にある民間のビル。永田町に近く、最近再開発が進む虎ノ門地区に構えることで、国会見学に訪れた小中学生や通行人らの取り込みを狙う。

 竹島を不法占拠する韓国では領土・主権展示館の閉鎖を求める声も出ており、政府の発信力強化が課題となっている。与党関係者は「全国に散在する竹島や尖閣諸島の資料をさらに集約し、日本の主張の正当性を周知したい」と話す。

 現在は日比谷公園の一角の市政会館地下1階にあるが、場所が分かりにくく、スペースが約100平方メートルと手狭なため、資料の充実に限界があった。

 移転先として東京・四谷で建設中の高層ビルが浮上し、政府は13~15階の所有権を持つ財務省の入居募集に応じた。だが、昨年秋に財務省が「事務所以外の用途はビル管理組合の合意が必要」と主張。必要な手続きを踏んだ場合、入居が令和3(2021)年にずれ込んで退去期限に間に合わないため、代替候補を探していた。

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