二階氏「小池都知事の再選支持」発言は本気か

 【政界徒然草】

 来年の東京都知事選をめぐり、自民党の二階俊博幹事長(80)が再選を目指す東京都の小池百合子知事(66)に「全面的に協力する」と言及した。都議会で全面対決する自民党都連が猛反発し、二階氏は当面発言を封印する方針だが、都連に対し候補者発掘に奮起を促すためか、それとも別の思惑が絡むのか…。発言の波紋は広がる一方だ。

■「自民候補は勝てない」

 「都知事選に小池氏が出馬することになれば、全面的に協力するのは当たり前だ。この実績を見て分かるじゃないか」

 二階氏は4日、党本部を訪れた小池氏と会談。その後の記者会見でこう述べ、あからさまに「小池支持」をぶちあげた。

 党都連は小池氏への対抗馬擁立に向け人選を進めているが、二階氏は「勝つ自民党の公認候補とはどんな人がいるか。今、浮かんで今活動していなきゃだめだ」と切り捨てるように語った。翌5日の会見でも「(小池氏の)他に選択があるか。自民党が候補者を立てて党を挙げて大騒ぎしても勝てるのか。勝てなければ意味がない」と言い切った。

 一連の発言に、党都連の関係者は猛反発した。平将明衆院議員(52)=東京4区=は5日、記者団に「都知事選まで1年以上も前に、出たら(小池氏を)応援するなんて前代未聞で聞いたことがない。正直驚いた。反対と言わざるを得ない」と厳しく指摘した。都連幹部は「小池氏と会った勢いで出てしまった発言か」と困惑を深める。

 都連が反発する背景には、窮地に追い込まれつつある小池氏が再選の糸口を探るため、古巣の自民党に陰に陽に接近を図ろうとしているのでないか、との疑念によるものだ。

 小池氏は平成28年の都知事選で、自民党の推薦候補に100万票以上の大差をつけて勝利。翌29年の都議選では、地域政党「都民ファーストの会」を率いて自民党を惨敗に追い込んだ末、自らも自民を離党した。同年の衆院選では「希望の党」代表として、政権与党に挑んでいる。

 しかし、この衆院選で希望の党は惨敗。最近の小池氏は、都議会でも築地市場の跡地問題などで説明が二転三転するなど、かつてほど高い求心力を持つとはいい難い。自民党都連には「弱り目の今になってすり寄るのか」と映るのだ。

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