安倍首相、日朝会談へ意欲 拉致問題、家族会に報告

 安倍晋三首相は6日、北朝鮮による拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表らと首相官邸で面会し、トランプ米大統領が2月末の米朝首脳会談で金正恩朝鮮労働党委員長に拉致問題を提起したことを報告した。首相は「次は私自身が金氏と向き合わなければならない」と述べ、拉致問題の早期解決に向け日朝首脳会談の実現に意欲を示した。

 首相は、トランプ氏が金氏との1対1の会談とその後の夕食会でそれぞれ拉致問題を取り上げたと説明し「私の考え方を伝えてもらった。首脳間で真剣な議論が行われたということだ」と語った。

 飯塚氏は「『米大統領と連携を取りながら北朝鮮と向き合う』という首相の覚悟を聞き、非常に期待している」と応じた。

 首相は米朝会談に先立つ2月中旬に家族会と面会、早期帰国実現への願いを聞いた上で、トランプ氏に電話で協力を要請した。それから間を置かずに家族会と面会したのは、米朝首脳会談の成果を訴える狙いがあったとみられる。

 政府内には「拉致問題について2回、首相の思いを伝えてもらったことは大きい」(菅義偉官房長官)として今回の米朝首脳会談を支持する向きが多い。

 政府関係者は「トランプ氏の頭の中には拉致問題が完全に入っている」と強調する。

 首相は拉致被害者家族の理解を得た上で、米国をはじめとする国際社会と連携しつつ、金氏との直接会談の実現を急ぐ考えだ。

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