竹島を考える 領土の宣伝に中学生動員…韓国・独島体験館で行われていること

 この夏、韓国に行く機会があり、ソウル市内にある「独島(ドクト、竹島の韓国側呼称)体験館」を訪れることにした。この独島体験館は、2012年に韓国の国策研究機関である「東北アジア歴史財団」が開設した施設で、現地に行かずとも独島が体験できるということでこう命名されたようである。(拓殖大教授・下條正男)

 私が訪れた日は週末ということもあって、3家族が小学校低学年の子供たちを連れて見学に訪れていた。驚いたのは、館内には竹島の歴史や自然環境について案内する中学生ボランティアがいたことだ。彼らの説明を聞いてみたくなり、家族連れの一団の後をついていくことにした。

■独島が韓国領である理由説明する中学生

 日本には内閣官房領土主権対策企画調整室が2018年に開館した「領土・主権展示館」があって、資料を展示しているが、独島体験館は、それとはまったく趣が違っていた。

 韓国では2011年に、当時の教育科学技術部が「小・中・高等学校独島教育の内容体系」を公表し、同年12月には東北アジア歴史財団が、小学・高校生を対象とした竹島教育の副教材『独島を正しく知る』と中学生用の『永遠の我が領土独島』をつくっていた。

 独島体験館の中学生ボランティアたちは、その副教材の論理に沿って、日本側の文献や資料を批判しながら、独島がなぜ韓国領なのかを説明していた。韓国では、「竹島は日本領だ」と教えられた日本人に対して、独島は韓国領だと「日本人に教える」ことができるように教育がなされている。

 30分ほどの説明が終わり、帰り際にその子供たちにどのようにして案内役になったのかと聞くと、小論文と面接で選ばれたといい、「無料奉仕だ」と答えてくれた。

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