中曽根康弘氏 田中角栄氏に出した「幻の手紙」

 昭和58年のロッキード事件1審裁判で実刑判決を受けた田中角栄元首相に対し、当時の中曽根康弘首相が衆院議員辞職を求める手紙全文を入手した。世論の田中氏への批判が中曽根政権にも向けられる中、近く断行する衆院解散・総選挙を前に「国を救い、党を救い、内閣を救うために、ここ一ヶ月、バツヂ(バッジ)を外していただきこの危局を救い、選挙に圧勝するため、御無理を承知でお願ひ(い)申上るわけにいきますまいか」などと訴えている。

 中曽根氏は27日、100歳の誕生日を迎えた。

 手紙は「十一月三日」付で計14ページ。手紙は首相秘書官から田中氏の秘書に託されたが、同氏秘書が本人に見せなかったため「幻の手紙」ともなった。

 田中氏は58年10月12日に懲役4年、追徴金5億円の判決を受けた。

 中曽根氏は手紙で「二審裁判の晴(青)天白日を確保することが最大の急務であります」として、2審で無罪を勝ち取るための方策が必要だと説いた。

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