「安倍-ペンス」共に遅刻、緊密さ見せつけ 文在寅氏から笑み消えた、首相「高支持率なんだから決断を」

【平昌五輪 政治祭典の舞台裏】

平昌五輪の開会式で韓国国歌を聴く(前列右から2人目から)安倍晋三首相、マイク・ペンス米副大統領夫妻、韓国の文在寅大統領夫妻、IOCのトーマス・バッハ会長ら=9日(共同)

平昌五輪の開会式で韓国国歌を聴く(前列右から2人目から)安倍晋三首相、マイク・ペンス米副大統領夫妻、韓国の文在寅大統領夫妻、IOCのトーマス・バッハ会長ら=9日(共同)

 9日夕、韓国・平昌のホテル「竜平リゾート」のタワー・コンドミニアム9階。韓国大統領の文在寅との首脳会談を終え、くつろいでいた首相、安倍晋三の元に連絡が入った。

 「今、会えませんか?」

 米副大統領、マイク・ペンスだった。同じホテル内で米テレビのインタビューを終えたばかりだったが、首相側が応諾したと知ると、副大統領首席補佐官のニック・エイヤーズとともに10階から下りてきた。

 「平昌五輪を北朝鮮に利用させないようにすることが大事だ。しっかりと韓国に対応させるべく連携しましょう」

 南北の動向について意見交換をした上で安倍がこう言うとペンスは深くうなずいた。2人は7日の東京でも、晩餐会を含めると4時間近く会談を重ねてきた。今回の会談はわずか15分間だったが、もはや「阿吽の呼吸」だった。

 ■専用車同乗し会場へ

 核・ミサイル問題で孤立を深める北朝鮮は、平昌五輪に最高人民会議常任委員長の金永南だけでなく、朝鮮労働党委員長、金正恩の妹、党中央委員会第1副部長の金与正まで送り込んだ。この急激な軟化は、国連の経済制裁が効いていることの証左だといえる。

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