【再び、拉致を追う】北朝鮮、矛盾するメッセージも 認める「平壌宣言」:イザ!

2012.9.19 01:04

【再び、拉致を追う】北朝鮮、矛盾するメッセージも 認める「平壌宣言」

【再び、拉致を追う】第2部 9・17を検証する(3)

 ■罵詈雑言

 小泉純一郎首相と北朝鮮の金正日総書記が早期の国交正常化に向けた「日朝平壌宣言」に署名して10年にあたる17日。北朝鮮の朝鮮中央通信は、拉致問題について「既にすべて解決した」と強調した上で、日本側の対応を次のように「罵詈(ばり)雑言に近い言葉」(三谷秀史・拉致問題対策本部事務局長代理)で批判した。

 「『拉致問題』をわめいてこそ『民族主義者』『愛国主義者』になり政界で一役果たし…」「保守政客らの人気を上げる道具」

 現在実施中の自民党総裁選での拉致問題に関する論戦を意識したことがうかがえるコメントだ。これだけ読むと、北朝鮮は拉致という言葉は明記していないものの「日本国民の生命と安全にかかわる懸案事項」として盛り込んだ平壌宣言について、もはや尊重していないかにみえる。

 ところが、朝鮮中央通信は同時に、日朝関係改善について「偉大な金正日大元帥の遺訓」と指摘し、「平壌宣言を最後まで履行しようとする立場には今日も明日も、変わりがない」と順守を明言している。

 「彼らは平壌宣言に対してどう評価し、整理し直しているのか」。三谷氏は北朝鮮の矛盾するようなメッセージについて、拉致問題の進展に向けて分析する考えを示した。

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