【再び、拉致を追う】北朝鮮、日本資金で砂上の楼閣…総書記あわてて拉致謝罪:イザ!

2012.9.18 00:16

【再び、拉致を追う】北朝鮮、日本資金で砂上の楼閣…総書記あわてて拉致謝罪

【再び、拉致を追う】第2部 9・17を検証する(2)

 ■鉄道整備やデパート…高らかに再生計画

 鉄道の複線化、道路整備、百貨店など商業施設建設…。「9・17」の日朝首脳会談で日本人拉致を認め謝罪した金正日総書記は、一方で日本側がそれまでに示してきた“代価”を当て込んで、意気揚々と、政府の国家計画委員会に「国家の再生」を指示していた。

 朝鮮労働党元幹部、張哲賢氏の「日本側は114億ドル(約1兆3600億円、当時)を約束していた」という話は、張氏以外の脱北した朝鮮労働党、政府に所属した元幹部(複数)からも同様の証言が得られた。

 「小泉(純一郎首相)が来たら200億ドルが入ると聞いた」(党地方幹部)、「現金100億ドルと投資200億ドルじゃなかったかと思う」(貿易省の元高級官僚)、「200億ドル要求したが、100億ドルになったと聞いた」(軍関係者)-。額に差はあるが幹部層で「日本資金」の話が広く知られていた様子が浮かんだ。

 証言を総合すると、日本側から実務協議の過程で、経済協力の要求額を問われた北朝鮮は、人民経済大学、社会科学院、貿易省などの政府組織にまたがる「常務組」(タスクフォース)を構成して要求額を算定。そこには日本が戦前に収奪した米など食糧まで入っていた。日韓国交正常化交渉をモデルにした形跡がある。

 北朝鮮は、「日朝平壌宣言」の署名で、日本の経済協力は年内にも始まると考えていた。国家再生プロジェクトでは、平壌に新しく建設する百貨店の責任者を金総書記の実妹、金敬姫氏とすることも決定。金敬姫氏は「日本製品を山のように並べなければならない」と命じていたという。

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