【再び、拉致を追う】拉致被害者「5人生存、8人死亡」…運命の9・17を検証:イザ!

2012.9.17 00:19

【再び、拉致を追う】拉致被害者「5人生存、8人死亡」…運命の9・17を検証

【再び、拉致を追う】第2部 9・17を検証する(1)

 北朝鮮が拉致の存在を認めた平成14年9月17日の小泉訪朝から10年。「5人生存・8人死亡」との衝撃的な情報が伝えられた「9・17」を検証する。

 ■米「悪の枢軸」発言で急展開

 平成14年初頭、長く停滞していた日朝関係に転機が訪れる。米国のブッシュ大統領が1月29日の一般教書演説で北朝鮮をイラン、イラクと並べて反テロ対策の対象となる「悪の枢軸」と呼び、こう強く非難したことがきっかけだ。

 「自国民を飢えさせる一方で、ミサイルや大量破壊兵器で武装している」

 これに北朝鮮は「世界第一の悪はほかならぬ米国だ」(労働新聞)などと強く反発したものの、金正日総書記は思い悩んだ。米国はすでにアフガニスタンを攻撃し、イラク攻撃に向け圧力を強めていた。いつその矛先が北朝鮮に向くかもしれない。

 そこで、金総書記が狙ったのが米国と同盟関係にある日本との関係改善であり、米国へのとりなしだった。

 「北朝鮮が日本にすがってきた。それをとらえて、小泉純一郎首相が訪朝に持っていった。日朝首脳会談でも、金総書記はわれわれに対し、米国との関係について相当訴えていた」

 小泉氏の訪朝に同行し、首脳会談にも同席した安倍晋三官房副長官はこう証言する。

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