高齢者ワクチン予約に殺到 各自治体、改善策を模索

 65歳以上の高齢者を対象とする新型コロナウイルスワクチンの接種が始まり、2週間が過ぎた。すでに予約を始めた市町村には申し込みが殺到。各自治体は混乱を回避しようと、市民からの質問に電話で答えるコールセンターの回線を増設したり、予約受け付けを延期したりするなど対応に追われている。

 集団接種の予約受け付けを26日に始めた堺市。コールセンターとインターネットの2つの窓口で予約を受け付けているが、4500人のネット予約分は初日で埋まり、翌27日はコールセンターに電話が殺到した。

 「何十回とかけても、つながらなかったから」。堺区役所に設けられたワクチン接種に関する情報提供センターを訪れた男性(81)は困り顔。区役所で予約は受け付けていないが、相談に訪れる人は絶えなかった。

 同市は2月のコールセンター開設当初は20だった回線を90まで増やしたが、多くの電話に応答できなかった。担当者は「電話の回線の増設とオペレーターの増員を委託業者に要請中」と明かした。

 神戸市は今月20日から75歳以上の高齢者を対象に予約専用サイトとコールセンターなどでワクチン接種の予約受け付けを開始。だが、受け付け初日に予約サイトでシステム不具合が生じ、約7時間にわたりページを開けない状態になった。

 センターには連日電話が殺到。総件数に対して5%程度しか応じられていないという。市は5月下旬までに電話回線を現在の135回線から300回線に増やす方針だが、「まずはかかりつけの診療所や病院に電話を」と呼び掛けている。

 5月中旬以降に予約を始める大阪市は3月にコールセンターを開設。回線数を4月上旬の3倍となる300に増やした。市保健所の担当者は「混乱せず接種がスムーズに行えるよう準備を進めたい」と話す。

 一方、予約受け付け時期を延期したり、予約の方式を変更したりした自治体もある。

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