コロナワクチン接種の4日後に急死した26才女性 因果関係はあったのか

 「小指の痛みは全身の痛みと感じ取ってください」。返還前の沖縄に響いた言葉である。一部の苦しみを、全体の苦しみと捉えるには、想像力と注意深さが必要である。16才以上の全員分の新型コロナウイルスのワクチンが、9月末までに調達可能との報道があるなかで、名前も公表されない“小指の死”に、想像力と注意深さを傾けてみよう。

 嫌な予感しかなかった。今日は、Aさんが病院勤務を休むはずがない日なのだ。が、一向に出勤してこない。実家に確認してもAさんは実家にいない。家族に連絡してもらっても電話に出ない。

 急いで自宅アパートに駆けつけると、通勤するためのAさんの車が駐車場にある。自宅にまだいる!

 Aさんが住む2階へと続く階段を上がりながら、得も言われぬ嫌な予感の、最たる理由にふと気づく。

 「Aさんは4日前、新型コロナワクチンを接種している--」

 福岡県内の自宅で亡くなっている看護師の女性・Aさんが発見されたのは、3月23日のことだった。享年26。あまりにも早すぎる死だった。Aさんが勤務する病院関係者が語る。

 「玄関先には、その日の夜勤に持っていくためのお弁当まで用意してありました。リビングで食事を摂っている最中に体調が急変したのでしょう。テーブルで嘔吐して、座った状態のまま後ろに仰向けになるように、目を見開いて倒れていたんです。

 自宅から病院も警察も近いため、同僚が到着するよりも早く救急隊員と警察官が駆けつけたものの、すでにAさんは冷たくなっており、その場で死亡が確認されました」

 その後の検死の結果、Aさんの死因は小脳からの脳出血と、くも膜下出血だと判明。Aさんに既往症・基礎疾患はなく、明らかに突然死だった。

 しかし、遺族の意向により病理解剖が行われなかったこともあり、4日前に受けたワクチン接種と死の因果関係について、厚生労働省のヒアリングを受けた専門家は「情報不足等により評価できない」と答えるに留めた。

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