【第92期ヒューリック杯棋聖戦】渡辺三冠、挑戦者決定戦進出

 将棋の現役最年少タイトルホルダー、藤井聡太棋聖(18)=王位=への挑戦権を懸けた第92期ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント(本戦)の準決勝、渡辺明三冠(36)=名人・棋王・王将=-山崎隆之八段(40)戦が16日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指され、渡辺三冠が117手で勝ち、挑戦者決定戦進出を決めた。

 渡辺三冠は挑戦者決定戦で、永瀬拓矢王座(28)-中村太地七段(32)戦の勝者と戦う。

 渡辺三冠は東京都葛飾区出身。所司和晴七段門下で平成12年、四段プロデビュー。タイトル獲得は竜王11期(永世竜王)、名人1期、王座1期、棋王9期(永世棋王)、王将5期、棋聖1期の計28期。棋戦優勝は11回。今年度の成績は0勝1敗で、通算成績は683勝347敗(勝率6割6分3厘)。

 渡辺三冠は前棋聖。第91期五番勝負で当時の藤井七段に1勝3敗で敗れて失冠。今期は本戦からの出場で、斎藤慎太郎八段(27)、出口若武五段(25)にそれぞれ勝った。

 山崎八段は広島市出身。森信雄七段門下で10年、四段プロ入り。棋戦優勝は8回。今年度の成績は1勝2敗(同3割3分3厘)で、通算成績は643勝362敗(同6割4分)。

 前期ベスト4のため、本戦から出場。佐藤康光九段(51)、豊島将之二冠(30)=竜王・叡王=をそれぞれ破り、2年連続2回目のベスト4。棋聖戦では初となる挑戦者決定戦進出を目指していた。

 両者の過去の対戦成績は渡辺三冠11勝、山崎八段4勝で、棋聖戦では初めての対戦。振り駒の結果、渡辺三冠の先手で午前10時、対局が始まった。

 戦型は角換わりで、序盤から激しい戦いとなった。山崎八段が飛車を、渡辺三冠が角をそれぞれ成り込み、早くも終盤戦ともいえる激しい攻防が展開された。しかし、お互いに長考するなど難解な局面が続いた。66手目で山崎八段が1分将棋となり、入玉模様で粘りを見せた。終盤、渡辺三冠も1分将棋となったが最後は抜け出し、午後7時51分、山崎八段を投了に追い込んだ。

 持ち時間は各4時間。残り時間は、ともに1分。

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