感染・発症・重症化-3つを予防する効果 新型コロナワクチン

 65歳以上の高齢者を対象に、12日から新型コロナウイルスのワクチン接種が始まる。すでに先行して医療従事者への接種も行われているが、ワクチンにはどのような予防効果があるのか。

 国内で現在接種されている米製薬大手ファイザーによると、同社の新型コロナウイルスワクチンは「95%の有効性」があるとされる。そもそもワクチンの効果には、感染予防▽発症予防▽重症化予防-の3つがあるが、95%の有効性というのは、このうちの発症予防の効果を示す数値。ワクチンを接種した人は、受けていない人と比べ発症した人が95%少ないことを示している。

 ファイザーが海外で実施した臨床試験データでさらに詳しくみると、ワクチンを接種した約1万8000人のうち発症者は8人だけ。一方、ワクチンではない「偽薬」を接種した約1万8000人の場合162人が発症した。ワクチン接種は偽薬接種に比べ154人分発症が少なく、割合でいうと95%の発症リスクが軽減されたとみることができる。

 ロイター通信によると、ワクチン接種が進むイスラエルでは、接種による効果が出ている。同国の研究チームがワクチンを接種した約60万人と、接種していない約60万人を比べたところ、92%の感染予防効果があったほか、発症予防効果が94%、重症予防効果が92%あったという。

 ワクチンの効果が持続する期間もわかってきた。ファイザーが今月1日に公表した臨床試験のデータでは、2回目の接種から最大半年後までの有効性が91・3%あった。また、ワクチンの効果を弱める恐れが指摘されている変異株の南アフリカ型にも、一定の予防効果が示されたとされる。

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