コロナワクチンの副反応、高齢者は発症割合低め 12日から接種開始

 新型コロナウイルスのワクチン接種後の副反応について、65歳以上の高齢者は発熱や倦怠(けんたい)感、頭痛の発症割合が他の年代より低かったことが9日、厚生労働省の資料で分かった。重いアレルギー反応のアナフィラキシー症状は国際基準で79件確認され、60代以上は3件だった。

 12日から高齢者のワクチン接種が始まるが、厚労省の専門部会は9日の会合で「安全性に重大な懸念は認められない」との見解を改めて示した。

 河野太郎ワクチン担当相は9日の会見で、6月中に米ファイザー製ワクチンが最大約4500万回分届くとの見通しを表明。優先接種の医療従事者と高齢者に2回接種する量が確保できるほか、続く基礎疾患(持病)のある人の分も「一部カバーできる」とした。

 一方、田村憲久厚労相は6月中に全ての高齢者が2回目の接種を終えるのは困難だと指摘し、「7月または8月の早い時期までに態勢を整え、2回目の接種をしてもらいたい」と述べた。

 副反応の調査は、厚労省の研究班が先行接種した医療従事者約2万人を対象に実施。約1万6000人が2回接種を終えた時点で、年代別の発症割合を公表した。2回目接種後で比較すると、37・5度以上の発熱は全体38・1%、65歳以上の高齢者9・4%。倦怠感は全体69・3%、高齢者38%。頭痛は全体53・6%、高齢者20・5%だった。

 アナフィラキシーの疑い例は4日までに約110万回接種したうち350件報告され、国際基準では79件が該当。60代がいずれも女性の3件、70代以上は0件だった。また、3月27日~今月7日に新たに62~72歳の男女4件の死亡事例があり、死因は脳出血2件、急性心不全と溺死各1件だった。専門家はいずれも「ワクチンとの因果関係が評価できない」としている。

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