新入生勧誘に苦戦する大学サークル、水着動画で炎上も 大学生「地味だと見つけてもらえず、派手すぎると炎上…今まで以上にさじ加減が問われる」

 昨年、コロナ禍で入学式を中止した各大学で、2年ぶりの式が実施されている。一方、大学サークルの新入生歓迎(新歓)活動は今年もオンライン中心だという。各団体は“SNS映え”を意識した動画を作成するが、炎上する案件も。低下したサークル加入率を戻すことはできるのか。

 全国大学生活協同組合連合会が昨年10~11月に実施した「学生生活実態調査」によると、学生生活について「充実している」「まあ充実している」と回答した1年生(調査当時)は56・5%で、1983年以来の最低値を記録した。サークルの加入・所属率も48・7%と前年から34・1ポイント下落した。

 都内の大学3年生の男性が所属するテニスサークルには昨年、約20人の新入生が加入した。「勧誘方法はほぼオンライン。ビデオ会議アプリを使った交流会や、インスタグラムとツイッターを使った情報発信がほとんどだった」と振り返る。

 サークル活動も昨年は「小規模でテニスの練習はできても、団体行事として飲み会は開催できないし、大学祭にも参加できなかった。定着したのは10人前後だった」。

 SNS経由となるサークルの情報発信では、写真や動画が鍵を握るという。「対面での勧誘なら、暇つぶし程度に話を聞いてもらえればサークルの雰囲気を体感してもらえるが、オンラインの場合は、とにかく楽しそうな写真や動画を投稿して興味をひかなければ説明も聞いてもらえない」と前出の男性。

 別のテニスサークルでは、部員同士でプールに出かけた際に撮影したとみられる水着姿の動画を投稿。動画は広く拡散されたが、ターゲットとする新入生以外からも冷やかしの投稿が殺到し、動画の削除に追い込まれてしまったという。

 前出の男性は「地味な情報発信だと新入生に見つけてもらえないが、派手すぎると大学を超えた炎上につながる。今まで以上にさじ加減が問われる勧誘活動だ」と漏らした。

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