藤井棋聖、またも“神の一手” どこまで続く勝率8割 「棋聖」初防衛戦も死角なし

 「トップレベルとの対局が多い中で結果が出せたことは自信になる」。将棋の現役最年少タイトルホルダー、藤井聡太棋聖(18)=王位=は3月23日の第34期竜王戦ランキング戦2組の準決勝で、松尾歩(あゆむ)八段(40)に勝ち、令和2年度の成績を44勝8敗(勝率8割4分6厘)とし、2年連続3度目の最多勝を決めた。勝率は史上初の4年連続8割超を達成した。対局後、シーズンを振り返り充実感を口にした藤井棋聖。初防衛が懸かる3年度も死角はみえない-。

またも“神の一手”

 3月23日の対局は午前10時に始まり、午後9時48分、75手で藤井棋聖が勝利した。「2020ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート語30に選ばれた「AI(人工知能)超え」の一手が本局でも出た。

 先手の藤井棋聖が終盤の57手目に指した▲4一銀の王手。AIが示した最善手で、銀をただで取られる「ただ捨て」の手だが、銀を捨てることで相手玉を詰ます速度を高める絶妙手だった。

 飛車がただで取れる局面にもかかわらず、銀のただ捨て。プロ棋士も「人類には普通指せない」「またひとつ伝説!」などと驚き、ネット上では「歴史的妙手」「神の一手」と表現された。藤井棋聖は59分の長考の末、この手を放った。

 “神の一手”で最終局も勝利し、2年度の記録4部門(対局数、勝ち数、勝率、連勝)のうち、勝ち数(44勝)、勝率(8割4分6厘)で1位。勝率は史上初の4年連続8割超で、2度の勝率8割4分超も史上初だ。連勝も最多の17と伸ばしたが、継続中のため、3年度の記録となってしまう。

 藤井棋聖は「(棋聖など2つのタイトルを獲得した)昨年6月、7月で印象に残る対局が多かった。(4年連続勝率8割については)タイトル戦にも出て、トップレベルの方との対局が多い中で結果が出せたことは自信になると思っている」と、充実した一年を振り返った。

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