コロナ感染拡大に「GoTo」無関係か 気温上昇で実効再生産数低下、常磐大講師ら研究チームが論文

 各地で新型コロナウイルスの感染リバウンドが顕著になっている。政府は観光支援策「Go To トラベル」の全面再開を6月以降に先送りする方針で、観光関連産業の苦境も長期化を余儀なくされる。「GoToトラベルで感染が増える証拠はない」とする論文も注目されており、感染防止策と経済活動を両立させる冷静な判断も必要だ。

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 26日の新規感染者が1月末以来の300人台まで感染者が一気に急増したのが大阪だ。府は大阪市内の飲食店に対する時短要請を4月21日まで延長したうえ、1日からは対象を府内全域に拡大する。吉村洋文知事は会議で「明らかな感染拡大の傾向にある。より強いお願いをせざるを得ない」と危機感を示す。

 東京都で376人、宮城県が153人、沖縄県が89人など、観光地としても有名な地域でも感染が増えている。

 政府は今年4月以降、感染状況が「ステージ2」以下の都道府県で、居住地と同一都道府県内の旅行割引について、1人1泊当たり最大7000円分を補助すると発表したが、GoToについては赤羽一嘉国土交通相が「全国規模の移動を前提とするトラベル事業の再開は当面難しい」との見方を示す。

 東京の観光の象徴「はとバス」では、都でGoToトラベルが実施された昨年10~11月の客数の伸びが昨年3月以降で最も高かったという。現状は「ようやく規模を縮小して再開したばかり。まずは感染対策をしっかりしてお客さまをお迎えしようという気持ち」と同社広報室は語る。

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