波乱のなかった今期の順位戦 B級2組は藤井二冠が10連勝で昇級 「中原16世名人や羽生九段の域に入った」

【勝負師たちの系譜】

 年度末を迎え、今年度の順位戦が先週ですべて終了した。

 順位戦は各棋士の格付けを決める戦いである。例えばB級1組は13人の部長が戦い、上位2人が重役に昇格。下位3人は課長に降格という戦いで、降級点のない即落ちのクラスは、AとB1だけだ。

 今期の順位戦を総括すると、どのクラスも本命がそのまま昇級し、波乱はなかった印象がある。

 B1は8勝3敗の永瀬拓矢王座が、最終で近藤誠也七段を破って、A級昇級を決めた。近藤も順位戦で、藤井聡太二冠に唯一土を付けた強豪だが、永瀬はタイトル保持者の貫禄を見せた。

 先に昇級を決めていた山崎隆之八段は、最後2連敗で2番手の昇級者となった。この永瀬との順位の差が、来期影響するかどうかである。

 木村一基九段は、星1つの差でA級復帰を逃したが、このところ絶好調で、来期に望みをかけることになる。

 B級2組は昇級が決まっていた藤井が最後も勝って、10連勝。4期の成績は39勝1敗という凄まじさで、仲間に「あなたにこのクラスにいられたら迷惑だから、早く上に行って」と思わせる勝ち方だ。

 過去、そういう上がり方をしたのは、中原誠16世名人、谷川浩司九段、羽生善治九段ぐらいしか思いつかないから、その域に入ったと見て良いだろう。

 残り2人は、佐々木勇気七段と、横山泰明七段。佐々木は藤井に初戦で負けた後は無敗で昇級。横山は昇級が3人に増えたことで、7勝での昇級という恩恵を受けた。

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