【ここが知りたい】ワクチン接種対象 16歳未満、なぜ対象外?

 米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスのワクチン接種対象は「16歳以上」となっている。ただ中学生にもなれば、大人と体格が変わらない人も少なくない。中には子供への接種を希望する親もいるだろう。年齢による基準はなぜ設けられているのか。

 厚生労働省によると、大きな理由としてデータ不足がある。

 ファイザーはすでに12歳以上の子供への臨床試験を実施しているものの、16歳未満のデータは少ない。安全性や大人と同等の効果が得られるのか分かっておらず、接種の対象から外れた。このため予防接種法に基づく公費での接種対象も、16歳以上と定められている。英製薬大手アストラゼネカと米バイオ企業モデルナのワクチンについては、そもそも18歳以上が臨床試験の対象だ。

 厚労省の担当者は「有効性や安全性が確認された場合には、将来的に対象年齢が広がる可能性もある」と言及。萩生田(はぎうだ)光一文部科学相は、仮に16歳未満が対象となっても、接種には保護者の同意が必要との考えを示している。

 大阪府病院協会の佐々木洋会長は「子供は重症化しにくいため、リスクの高い高齢者から順に接種するのが自然の流れだ」と指摘。また、ワクチンの供給量が今も不透明なことから「子供への接種は実現したとしても当分先になると思う。承認を焦らず待ちつつ、周囲の大人は感染症対策を十分に行ってほしい」と求めた。

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