和歌山、11医療機関でワクチン優先接種開始

 新型コロナウイルスのワクチン接種が8日、医療従事者を優先に和歌山県内でも始まった。和歌山市の日本赤十字社和歌山医療センターでは、接種の様子を報道関係者に公開。接種を終えた平岡眞寛院長は「痛みは少なかった」などと感想を話した。

 県によると、県内では医療従事者ら約3万7千人が接種を希望。まずは新型コロナ患者の入院を受け入れている医療機関などを優先に接種を進める。

 第1弾となるワクチンは6日、約4千人分が到着した。センターをはじめ、和歌山労災病院(和歌山市)や海南医療センター(海南市)など11医療機関で接種を進める。

 さらに今週中には、第2弾の約4千人分が到着する予定で、別の11医療機関で接種していく計画。

 センターでは接種対象者約2千人の大半が接種を希望。患者に接する機会が多い医師や看護師などが優先的に接種を受ける。

 センター内に設けた接種会場には、問診や注射、待機のスペースをそれぞれ確保。対象者は問診でアレルギーの有無を確認されるなどした後、次々と接種を受けた。

 接種を済ませた平岡院長は「ワクチンは、いろいろなデータから発症や重症化のリスクを下げる有効性は明らかだと思う」とした上で、「社会全体に大きく影響しているコロナの克服につながるので、皆さんにも接種していただきたい」と呼びかけた。

 理学療法士の30代男性は「患者と密接になる仕事だけに、自分が契機にクラスター(感染者集団)を招くかもしれないという不安があった。優先接種させていただいたので、地域に還元できるよう頑張りたい」と話した。

 政府は、優先接種の対象となる医療従事者へのワクチン配送が5月前半に完了する見通しを明らかにしている。県の担当者は「国からワクチンが届き次第、速やかに接種が進むよう準備を進めていきたい」としている。

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