栃木県内初のワクチン接種車両誕生 自治体などへ貸し出し開始

 新型コロナウイルスのワクチン接種に向けた準備が進められる中、車内で接種できるバス「ワクチン接種車両」が栃木県で初めて誕生した。移動式のため、集団接種会場へ行くことが困難な高齢者などの助け舟になることが期待され、今後、希望する自治体や施設に貸し出される。

 集団接種では、高齢者や遠隔地の住民など、会場に行くことが難しい人への対応が課題となる。県内でビルメンテナンスや新型コロナ感染現場の消毒などを手掛けるニトリ総合企画(日光市)が、高齢者施設などからこうした声を聞き、移動式の接種車両を企画。車の修理・販売を手掛けるスティンクス(宇都宮市)が、健康診断などに用いられていた医療用バスを改造した。

 車両内部は抗菌加工が施され、換気設備が備わっている他、ワクチン用冷凍庫の使用も可能な電源、検温カメラなどが用意されている。内装は使用者の希望に応じて細かくカスタマイズすることも可能で、間仕切りや動線確保のためのカーテン、車いす用の昇降機などを付け足すことができるという。

 貸し出し期間や費用などは、使用を希望する自治体や施設と相談し決定する。ニトリ総合企画の似鳥学さん(39)は「どこでも接種が可能かつ、集団接種会場の密を防ぐことにもつながる」と話している。(根本和哉)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ