ワクチン輸送作戦 離島・山間部にどう運ぶ 冷凍船投入も

山間部の高齢村

 住民約4600人の3人に1人が高齢者という長野県北部の山間にある木島平(きじまだいら)村が悩むのが、高齢者にいかに険しい道を越えて山から下りてもらうかだ。

 慎重な管理が必要なワクチンを村中心部から山間の集落に運ぶのは避け、村の中心部での集団接種を予定するが、高齢者を大量に集めるのは容易ではない。

 バスなどを山間の集会所に回して中心部に送ることも考えているが、担当者は「大量・短期間の接種は経験がなく、具体策が固まらない」と不安を隠さない。

 一方、総人口の7%を外国人が占める愛知県知立(ちりゅう)市では、ワクチンの案内文をポルトガル語、ベトナム語、英語で作成し、外国人への周知に力を入れる。

 担当者は「役場にいる通訳も医療用語に対応できるかは分からない。市内の外国人は総じて他のワクチンの接種率は高いが、2回接種が必要なことなど、必要な説明が十分できるかが課題だ」と話す。

迅速作業が必要

 個別接種を中心とした計画で注目を集める東京都練馬区。目下の関心は、ワクチン輸送作業の効率化だ。

 対象となる高齢者16万人に計画通り6週間で2回の接種を終えるには、1日約8千人分のワクチンを数十カ所の診療所に送る必要がある。

 専用の手袋をしてワクチンを冷凍庫から出し、各診療所から指定された量のワクチンの瓶を保冷ボックスにあるワクチン入れに差し込み、保冷剤を入れ、各診療所に送る…。ワクチンの状態を良好に保つためには迅速にこなす必要がある。

 担当者は「物流倉庫のような運用は未経験で、何度もシミュレーションをする必要がありそうだ」と対応に追われていた。

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