アナフィラキシーは「治療法確立」 ワクチン接種で専門家

 接種が始まった米ファイザーのワクチンは、高い発症予防効果が見込まれる。接種の副次的な反応で、ごくまれに「アナフィラキシーショック」が生じる可能性もあるが、専門家は「既に治療法が確立し、迅速な処置が可能な体制があれば心配ない」とみている。

 アナフィラキシーは、体に入った薬や食物の成分に免疫システムが短時間で強く反応し起きる全身性のアレルギー反応だ。じんましんや呼吸困難が生じ、悪化するとショック状態となり死に至るケースもある。

 ファイザー製ワクチンでは、米国で接種100万回当たり5例が報告され、インフルエンザワクチンより頻度がやや高い。発生は74%が接種後15分以内、90%が同30分以内だった。また発症者の80%はアレルギー既往歴があった。ワクチンが含む脂質の一部が原因ではないかとみられている。

 ただ、応急処置方法は既に確立。アレルギー反応に詳しい東京医科歯科大の烏山一(からすやま・はじめ)教授(免疫アレルギー学)は「早く発見し(血管収縮剤の)アドレナリンを注射するなど適切に処置をすれば回復する」と語る。

 厚生労働省は、ワクチン接種会場にはアドレナリンなどの薬剤を常備することを決定。過去に重いアレルギー症状を起こしたことのある人は接種後30分以上、その他の人は同15分以上、接種した施設に待機させて経過観察することなども求めている。

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