【Q&A】コロナワクチン いつ、どう接種

 米製薬大手ファイザー製の新型コロナウイルス感染症ワクチンが、日本でも正式に承認され、17日から接種が始まることになった。感染収束の“切り札”と期待されているワクチン。スケジュールや手続きなど、接種前に知っておくべきことをまとめた。

Q 接種開始はいつから?

 今月から医療従事者、4月以降に高齢者

 接種は感染や重症化のリスクが高い人を優先的に進める。まずは17日以降、国立病院機構など公的100病院の医療従事者1万~2万人が先行接種し、副反応などの安全性を確認する。

 次は新型コロナ診療に携わる医療従事者ら約370万人が対象。患者と接する機会が多い救急隊員、保健所職員らも含まれる。4月以降は65歳以上の高齢者約3600万人に優先接種を行う。3カ月以内に1人2回ずつの接種を目指す。

 一般への接種は6月以降の見込み。基礎疾患(持病)のある人や高齢者施設の従事者が優先される。

Q 供給スケジュールは?

 契約は3・1億回分、供給はEUの承認次第

 政府は米英の製薬会社3社と計3億1400万回分(1億5700万人分)の供給契約を結んでいる。

 承認されたファイザー社とは年内に1億4400万回分の供給を受ける契約。国際的に獲得競争が激化する中、製造元がある欧州連合(EU)の輸出承認が必要になり、具体的な供給スケジュールは見通せない。

 1億2千万回分の供給契約を結ぶ英アストラゼネカ社は承認申請中で、承認されれば9千万回分の原液を国内メーカーが製造する。5千万回分で契約した米モデルナ社は1月に国内での治験を始めたばかりだ。

Q どうすれば受けられる?

 接種券届いたら電話・ネットで予約

 高齢者は3月以降、一般の人には4月以降に届く「接種券」が必要になる。

 接種希望者は病院、診療所、体育館など指定の会場を決め、電話やインターネットで日時を予約する。当日は接種券と身分証明書を持参。本人確認の後、予診票を提出し、問診を受けてから接種する。基礎疾患の有無は自己申告になる。

 接種は原則、住民票のある市区町村で受ける。高齢者施設の入所者らは施設での接種も可能。単身赴任や長期入院など正当な理由があれば他の自治体での接種も認められる見込み。職場での接種も検討される。

Q 効果はどれぐらい続く?

 接種後、6カ月は抗体減少せず

 まだ長期的な経過観察ができていないので、どれくらい効果が続くか分かっていない。ただ、ワクチンの治験に参加した人に対する追跡調査では、接種後6カ月の時点で、免疫の抗体(体内に侵入したウイルスを退治する機能)の減少がみられなかった。

 一方、感染して治癒した人を対象とした調査では、治癒後6カ月の時点でかなりの人が、免疫は機能していても抗体の数が減っていた。そのため今回のワクチンによる免疫は、治癒によって自然に獲得したものよりも、長く続く可能性が高いとみられている。

Q ファイザー、モデルナなどのワクチンは同じもの?

 共通点は「遺伝子情報」の利用

 日本に供給される予定の米ファイザー、モデルナ、英アストラゼネカのワクチンは、新型コロナのタンパク質を作る遺伝情報を利用する点が共通している。

 ファイザーとモデルナは遺伝情報を伝えるメッセンジャーRNA(mRNA)という物質を人工合成し、体内で免疫反応を起こさせる。ファイザーは有効率94・5%で、保管温度マイナス75度。モデルナは同94・1%、同マイナス20度だ。

 アストラゼネカは、遺伝情報を人間に無害なウイルスに組み込む。有効率は66%で、2~8度での冷蔵保管となっている。

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