感染対策徹底の将棋界 タイトル獲得後のうれしい“副賞”とは

【勝負師たちの系譜】

 昨年からのコロナ禍の中、将棋界はタイトル戦開始の遅れはあったものの、中止になった棋戦はなく、例年と同じく進んでいる。

 棋士の体調管理はすべて自己責任ということで、対局室に入る際も特別検温はない(スマホの荷物検査も、タイトル戦以外は休止)が、今のところ将棋界では棋士、職員含めて、一人も感染者が出ていない。

 スポーツと違って飛沫は飛ばず、会話のない勝負だからと思うが、このまま感染者を出さずに終わりたいものである。

 ただし影響が出たのは、タイトル戦の前夜祭や就位式、また地方への誘致だ。最近でも第3波が来た後に、2月第1週の棋王戦第1局が、宇都宮市から急遽、東京の将棋会館に変わっている。

 ファンを呼んでの前夜祭は、感染の谷間にあった竜王戦で、人数を絞って行われたくらいだ。年初の王将戦でも、関係者だけのセレモニーという形となっている。

 昨年の王座戦第3局の仙台対局では、対局終了後の打ち上げで、立会人の私が挨拶した後、日本経済新聞社の部長が締めの挨拶で終了。料理はお弁当を部屋で個々にどうぞ、ということがあった。

 どの新聞社も、報道機関から感染者を出す訳にはいかないから、慎重の上にも慎重である。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ