張り巡らされたのろしの通信システム、飛鳥を防衛

 奈良県高取町の佐田タカヤマ遺跡で20日に見つかった飛鳥時代の「烽(とぶひ)」とみられるのろし台跡(7世紀後半)。都があった飛鳥宮跡(明日香村)周辺ではほかにも火振山(ひふりやま)などの地名からのろし台跡と想定される場所が約20カ所存在する。複数のルートで都に連絡が届く重厚な情報網があったことが浮かび上がっている。 古代ののろしを研究する橿原考古学研究所の山田隆文指導研究員らによれば、「火振山」や「ヒフリヤマ」などの地名は明日香村で6カ所、橿原市で3カ所、桜井市と高取町で各1カ所確認され、御所市や葛城市にもあり、いずれものろし台跡の可能性が高い。

 佐田タカヤマは、標高約152メートルの丘陵上。飛鳥宮跡の南西約3・5キロで、同村や桜井市方面を一望できる。調査した町教委は当時、九州から大和(奈良)の入口・高安城に届いた烽による連絡は御所市や葛城市の烽を経由し、佐田タカヤマに届き、さらに都近くの烽に伝達され、朝廷に伝えられたとみている。

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