在宅勤務でうつ病「早期受診が大切」 コミュニケーション不足から不安増幅の恐れ

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 コロナ禍の新しい生活様式は、(1)生活リズムの乱れ、(2)環境の変化に伴うストレス、(3)コミュニケーション不足による不安で、睡眠障害につながりやすいことを前回紹介した。今回は、(3)の不安について考える。

 「オンライン会議は、当然のことながら、スイッチを切ると即終了になります。会議後の相手の様子を伺うことは難しく、『嫌われたのではないか』といった強い不安を抱えてしまう方がいるのです」

 こう説明するのは、杏林大学名誉教授の古賀良彦医師。長年、精神科医として睡眠障害やうつ病などの診断・治療・研究に取り組む。

 「不安が増幅されると夜眠れなくなり、不安や睡眠障害が続くことで、うつに陥る人もいます。しかし、リモートワークで上司や同僚は変化に気づきにくい。ご本人やご家族が、体調不良に気づくことが重要です」

 たとえば、仕事でミスをしたときに、上司が部下を注意したとする。叱った部下が落ち込んでいれば、対面ならフォローすることもできる。だが、リモートワークではそうはいかない。次のオンライン会議まで顔を合わせないことはあるだろう。同僚もしかり。叱られた本人は落ち込み、「嫌われたのではないか」といった不安を強くする状況を生み出しやすい。

 「コロナ禍以前は通勤時間があったので、上司に叱られても、通勤ラッシュや仕事帰りの一杯など、不安から気を反らす行動につながりました。リモートワークでは、午後5時に仕事が終わると、家事などが忙しくなければ、不安について考える時間がたっぷりあります」

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