【~トップが語る~わが社の使命】キャンプと釣りの融合 カンセキ 長谷川静夫会長

 カンセキ(宇都宮市)が全国展開するアウトドア専門店「WILD-1(ワイルドワン)」が好調だ。新型コロナウイルス感染防止で3密を避ける動きが定着する中、近隣・近郊で楽しめる手軽なレジャーとして新たにアウトドアを始める人が増えたことを追い風に、強みの釣り用品なども売り上げを伸ばし、想定以上の業績となった。ワイルドワンに託されたミッション(使命)は、「キャンプと釣りの融合」。事業の創設に関わった同社の長谷川静夫会長に聞いた。(聞き手 鈴木正行)

 <宇都宮市に第1号店が誕生した昭和59年ごろ、栃木県内で本格的なアウトドア店は珍しかった>

 元々、ホームセンターでレジャー用品や釣り用品を取り扱っていました。経営企画室を任されていたこともあって、(創業者の故服部吉雄氏から)「アウトドアの専門店をやってみろ」と言われ、勉強したがビジネスモデルがない。そこで、(服部氏と2人で)アウトドアが日常生活に溶け込んでいる米国へ視察に行きました。

 米国の店を参考に、日本で本格的な登山を楽しむ人に向けた店をつくることになりました。キャンプ・登山専門のベンダー(販売供給元)やメーカーなどを開拓し、商品の調達先を広げていきました。

 第1号店では、ニジマスやヤマメ、イワナなどのトラウト系の川魚を釣るフライフィッシングと、登山を楽しむライフスタイルを提唱しました。

 県内には、フライフィッシングの発祥地とされる中禅寺湖(日光市)があり、県民にとってもなじみがあると思いました。また、当時は、本格的な登山がブームになりつつありました。3千メートル級の山に登るのは命がけですが、初心者の方には危険であることを意識していない人もいます。そこで、安全な登山をしてもらうため、経験豊富なスタッフが案内するツアーを企画しました。富士山への登山ツアーは、世界文化遺産に登録される前から人気がありました。

 <しかし、ファミリーキャンプのブームが終わった平成10年ごろから、アウトドア事業に逆風が吹いた>

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