老舗山忠の「早なれ寿司」カフェが継承 和歌山・海南

 郷土料理「早なれ寿司」を約70年提供し、平成30年2月末に閉店した和歌山県海南市船尾の老舗「山忠(やまちゅう)」の味を、同市黒江で築約110年の邸宅を改装しオープンしたカフェが継承している。カフェのスタッフが山忠の店主から直接指導を受けた。漆器のまち・黒江出身でカフェのオーナー、中山一(はじめ)さん(72)=堺市西区=は「この味のおいしさを、まずは近畿の皆さんに知ってほしい」と力を込める。(藤崎真生)

 サバなどの魚と米飯の発酵食品「なれ寿司」は独特の臭みがあり、好き嫌いが分かれるが、酢を使い食べやすくした「早なれ寿司」は和歌山の郷土料理で、和歌山ラーメンの店でも一緒に食べられるなど親しまれている。

 昭和23年創業の山忠は、そんな伝統の味を長年提供してきたが、店主の川端秀子さん(80)が高齢になったこともあり、約70年の歴史に幕を下ろした。

 その味を継承したのが、黒江で平成31年4月にオープンしたカフェ「べっちんさん」だ。カフェの名は「別珍」という生地の名にちなんだ。

 オーナーの中山さんは、緞帳(どんちょう)をはじめ舞台幕作製などを手掛ける大阪市西区の株式会社「ナカヤマ」の会長を務める。

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