江戸時代の発明家「からくり伊賀七」紙芝居作成へ募金呼びかけ

 江戸時代、現在の茨城県つくば市谷田部で生まれ、奇抜な発明から「からくり伊賀七(いがしち)」の異名を持った飯塚伊賀七の紙芝居を作ろうと、劇団「伊賀七座」が、市民や企業からの募金を呼びかけている。関係者は「子供たちに地元の偉人を知ってもらい、郷土に誇りを持ってほしい」と話している。(篠崎理)

 伊賀七は宝暦12(1762)年、名主を務める旧家に生まれ、飢饉(ききん)や自然災害に立ち向かう一方、建築や和算を学び発明にも熱中。地面に車輪を転がして距離を測る「十間輪(じゅっけんりん)」や「和時計」「からくり人形」などを製作した。科学のまちとして知られるつくばの原点とも言える人物だ。

 劇団は平成30年11月、伊賀七ゆかりの地などを訪れる「伊賀七巡り」に地元住民らが参加したことがきっかけで誕生。これまでに「あっぱれ伊賀七」や「クリスマス伊賀七」「組曲伊賀七」など5回の公演を旧衣料品店「アラキヤ」でこなしてきた。

 第6回公演「生きろ伊賀七」は昨年12月に予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期を余儀なくされた。現在、今年6月ごろの実施を見込んでいる。

 座長の北野茨さん(71)は、「『生きろ伊賀七』では、恐ろしいはやり病に立ち向かうというストーリーで、コロナ禍の今の状況とぴったりだったので残念」と話す。

 そこで、北野さんは「次回公演までのつなぎの意味も込めて、子供たちに気軽に伊賀七を知ってもらうため、紙芝居を作ることを考えた」という。

 紙芝居は現在、2作を作製中で原画は地元の中学生や大人が描いている。10枚と20枚の作品で、それぞれ伊賀七の誕生から少年時代、大人になってさまざまな発明をする物語になっている。

 伊賀七座では、伊賀七をテーマに、4~5作の紙芝居を作って、地元の小学校や学童保育、幼稚園などをまわることを計画する一方、紙芝居を読む口演者も募集している。

 北野さんは「子供たちには夢を、お年寄りには癒しを与えたい。伊賀七を知ることは単なる町おこしではなく、郷土の歴史を振り返るいい機会にもなる」と強調している。

 また、伊賀七座は役者や照明、音響などのほか、受付や運転手、接待係などのボランティアも随時募集している。

 問い合わせは、伊賀七座(029・839・1007)。

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