「男性不妊」の原因の精査、不十分なケースも 生殖医療専門医のいる施設を夫婦一緒に受診するのがベスト

【ここまできた男性不妊治療】

 妊娠を希望する健常な夫婦であれば、3カ月以内で約50%、6カ月以内で約70%、1年以内で90%近くが自然妊娠するが、女性の加齢とともに妊娠率が低下することが報告されている。それは加齢とともに卵子数が減少したり、卵子の質が低下するからだ。一般的には妊娠のしやすさを意味する「妊孕(にんよう)性」は、30歳を超えると少しずつ低下し、35歳くらいから急激に低下、児(子供)を持てる確率が減少するとされている。

 男性の場合、日本生殖医学会では過去の報告のまとめとして、「30歳代と比較すると50歳代では、精液量は3~22%、精子運動率は3~37%、精子正常形態率は4~18%低下するとされている」とするが、この精子所見の低下がどの程度不妊症に関係するかを知るのは難しいとしている。

 不妊症の最大のリスクは女性の加齢だが、実際には不妊症の半数は男性にも原因があることが分かっている。そして精子の質の低下は、さまざまな疾患によって引き起こされていることが多い。そのため不妊症診療は、女性と男性が同時に受診することが重要になる。

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