高齢者施設専用の「スマホ検査センター」 大阪府 21日から

 大阪府は20日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、高齢者施設に限定した「スマホ検査センター」を設置した。発熱などの症状が出た場合に保健所や病院を介さずスマートフォンなどから申し込み、検査を受けられる仕組みで、21日から受け付ける。受診側の心理的ハードルを下げて早期に感染者を把握し、クラスター(感染者集団)の発生や重症化を防ぐのが狙い。

 府によると、高齢者施設に特化した検査の枠組みは全国でも珍しいという。

 施設側は府のホームページから専用サイトにアクセスし、症状などを登録。府内12カ所の拠点でキットを受け取り、症状が出た人の唾液を施設などで採取、拠点に送る。陰性なら検査センターから通知が届き、陽性の場合は保健所が調査する。

 対象は高齢者入所施設や通所施設の職員と、入所施設の利用者。検査件数は1日最大500件を予定し、必要に応じて増やす。

 府によると、感染「第3波」の昨年10月10日から今月18日までに87の高齢者施設でクラスターが発生し、計1552人が感染。同期間に判明した府内全体の死者523人のうち、高齢者施設関連は25・2%の132人、70代以上は91・4%に上る。

 吉村洋文知事は20日の記者会見で「夕方までに(検体を検査機関に)渡せば、翌朝には結果が出るので、スピード感を持った検査になる」と指摘。「高齢者施設へのウイルスの持ち込みが少しでも減れば、命を守ることにつながる。クラスターの発生防止をより強化したい」と語った。

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