静岡県、全検体を国に提出へ 変異種確認で

 静岡県内で新型コロナウイルスの英国型の変異種が確認されたことを受け、静岡県は20日、県内で保存されている陽性者の全検体を国立感染症研究所に提出するよう国から要請されたと発表した。変異種の確定検査(ゲノム解析)を実施して感染状況を把握するのが目的。要請は19日付で県と静岡、浜松両市に出された。今後、国と各自治体の検査機関が検体数や送付手段、スケジュールなどを調整する。

 各自治体が採取した陽性者の検体は原則として一定期間保存されるものの、保管庫の容量を超えれば破棄されることもある。また、医療機関や民間検査機関のPCR検査で陽性が判明した感染者も多く、県はこれらの関係機関にも検体提出の協力を求める。20日以降の感染者は本人に説明の上で検体を送付する。

 ただ、保存されている検体でも、保存状態やウイルス量などが国の基準に合致しないものもあり、全検体が変異種の確定検査に回るわけではない。県疾病対策課の後藤幹生課長は「県内に保管されている検体で基準に合致するものをどんどん送りたい」としている。

 国は昨年11月以降の検体を優先的に送付するよう要請しており、後藤課長は「国は、11月から全国的な第3波が起きた要因の一つとして変異種を考えているのかもしれない」と推測した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ