直木賞の西條奈加さんが会見 「もがきながら生きる人を書きたかった」

 懸命に生きる無名の人々を愛情深く描いた連作短編「心(うら)淋(さび)し川」(集英社)で第164回直木賞に決まった西條奈加さん(56)は、カーキ色のチュニックに黒のズボンを合わせた姿で、東京都内の会見場に現れた。初のノミネートでの受賞に、西條さんは「うれしいし光栄だけれど今後の不安もある」と控えめに喜びを語り、報道陣の質問に答えていった。主な質疑応答は以下の通り。

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 --以前取材で、文学賞は宝くじに当たるようなものと話していました。今のお気持ちは

 「当たったらいいなという夢のある感じが宝くじに似ている。それくらい身近に感じられないものでした。いざ、当たってみると、うれしいし、光栄ではあるんですが、この後どうしたらいいんだろうという不安が大きい」

 --選考では、欠点のないところが欠点と評価されました

 「欠点がないところが欠点ということが、最大の欠点かもしれないと思います。小説というのは色んな意味でとがっている方がいいと思います。私は、バランスがいいという評価のされ方が多く、長所でもあり短所でもある。決して喜んでいいことばかりではないですが、自分のなかでストンと落ちるものがありました」

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