夜中に咳…誤嚥性肺炎のリスクも高まる 胃酸が食道へ逆流、ぜんそくのような症状につながる

【コロナ時代の「逆流性食道炎」対処法】

 空気が乾燥する今の時期は、夜間にせき込むようなことが起こりやすい。風邪や気管支ぜんそくでも咳は出るが、逆流性食道炎でも夜間に咳が生じることがある。コロナ禍でもあり、周囲にいらぬ心配をかけることにもなりかねない。

 「胃酸はpH(水素イオン指数)が3~1・5で非常に酸性度が強い(中性は7)。10円玉も溶かすほどの力を持っているため、食道へ逆流して気管へ入ると、ぜんそくのような症状につながるのです」

 こう説明するのは、東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科の島田英昭教授。

 「夜間にせき込む患者さんに、逆流性食道炎の胃酸を抑える薬を処方すると、1週間程度で咳が治まったというのは、よくある話です」

 食道と気管は、ちょうど、喉の声帯部分の位置でわかれている。食べ物がのどから入ってくると声帯が閉まり、食べ物は食道へ送られる。誤って気管に入ってしまうとむせてしまう。夜寝ているときに胃液が食道へ逆流すると、声帯付近にまで胃酸は流れやすく、イビキなどで声帯が開いていると、胃液は気管へ流れてゆくことがある。

 「気管に胃酸が入り込むと、粘膜の刺激が強いので咳につながるのです。特に、閉塞性睡眠時無呼吸症候群がある人は、胃液が気管に入り込みやすいので注意しましょう」

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ